AWSに新リージョン フランクフルトリージョンがオープンしました!
2015/01/20更新 : ElastiCacheが使えるようになったので、説明を修正
ども、大瀧です。
先ほど、AWSの9つ目のリージョン、フランクフルトリージョンがオープンしました!ヨーロッパ圏ではアイルランドに続いて2つ目のリージョンです。
既にManagement Consoleから操作できるようになっていたので、早速試してみました。
フランクフルトリージョンの概要
フランクフルトリージョンは、CLIなどで指定するリージョン名だとeu-central-1と指定します。コンソールのURLから確認できました。
アベイラビリティゾーン(AWSのデータセンター)数は2、eu-central-1aとeu-central-1bです。
AWSは、リージョン毎に利用できるサービスが異なります。以下のURLで確認できるので、一度目を通しておきましょう。
ざっと見たところ、ElastiCacheが使えない(2015/01/20にオープンしました)以外は、東京とほぼ同等の充実ぶりです。CloudHSMが配備済みなのにはビックリですね。Glacierはアイルランドで使えないので、ヨーロッパでのS3の利用で人気が出るかもしれません。
pingしてみました
東京からだとどれくらい遠いのか、ping打ってみました。手元はJCOM東京の回線です。
東京→フランクフルトリージョンのEC2
ikkomon:~ ryuta$ ping -c 10 XX.XX.XX.XX PING XX.XX.XX.XX (XX.XX.XX.XX): 56 data bytes 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=0 ttl=47 time=342.051 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=1 ttl=47 time=365.624 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=2 ttl=47 time=388.114 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=3 ttl=47 time=411.173 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=4 ttl=47 time=331.692 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=5 ttl=47 time=355.577 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=6 ttl=47 time=379.441 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=7 ttl=47 time=402.178 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=8 ttl=47 time=289.444 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=9 ttl=47 time=296.866 ms --- XX.XX.XX.XX ping statistics --- 10 packets transmitted, 10 packets received, 0.0% packet loss round-trip min/avg/max/stddev = 289.444/356.216/411.173/39.448 ms
東京→アイルランドリージョンのEC2
ikkomon:~ ryuta$ ping -c 10 YY.YY.YY.YY PING YY.YY.YY.YY (YY.YY.YY.YY): 56 data bytes 64 bytes from YY.YY.YY.YY: icmp_seq=0 ttl=45 time=280.119 ms 64 bytes from YY.YY.YY.YY: icmp_seq=1 ttl=45 time=302.383 ms 64 bytes from YY.YY.YY.YY: icmp_seq=2 ttl=45 time=325.133 ms 64 bytes from YY.YY.YY.YY: icmp_seq=3 ttl=45 time=280.117 ms 64 bytes from YY.YY.YY.YY: icmp_seq=4 ttl=45 time=370.910 ms 64 bytes from YY.YY.YY.YY: icmp_seq=5 ttl=45 time=393.552 ms 64 bytes from YY.YY.YY.YY: icmp_seq=6 ttl=45 time=275.813 ms 64 bytes from YY.YY.YY.YY: icmp_seq=7 ttl=45 time=337.160 ms 64 bytes from YY.YY.YY.YY: icmp_seq=8 ttl=45 time=359.987 ms 64 bytes from YY.YY.YY.YY: icmp_seq=9 ttl=45 time=280.394 ms --- YY.YY.YY.YY ping statistics --- 10 packets transmitted, 10 packets received, 0.0% packet loss round-trip min/avg/max/stddev = 275.813/320.557/393.552/41.147 ms
経路によって様子は変わってくると思いますが、やはり地理的な距離からどちらも同じくらいの応答速度でした。
アイルランドのEC2→フランクフルトのEC2
ヨーロッパ2リージョンでのマルチリージョンを想定し、リージョン間も試してみました。
$ ping -c 10 XX.XX.XX.XX PING XX.XX.XX.XX (XX.XX.XX.XX) 56(84) bytes of data. 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=1 ttl=57 time=21.9 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=2 ttl=57 time=22.0 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=3 ttl=57 time=21.9 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=4 ttl=57 time=21.7 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=5 ttl=57 time=21.9 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=6 ttl=57 time=22.0 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=7 ttl=57 time=21.9 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=8 ttl=57 time=21.7 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=9 ttl=57 time=21.9 ms 64 bytes from XX.XX.XX.XX: icmp_seq=10 ttl=57 time=21.9 ms --- XX.XX.XX.XX ping statistics --- 10 packets transmitted, 10 received, 0% packet loss, time 9034ms rtt min/avg/max/mdev = 21.711/21.939/22.055/0.155 ms
こちらは、20msちょっと、と優秀ですね。十分リージョン間レプリケーションが仕掛けられる感じです。
所感とまとめ
日本からだとネットワークが遠いので直接使うことは多くないかもしれませんが、アイルランドとのマルチリージョンの相手として、ヨーロッパのユーザーには歓迎されると思います。
AWSの引き続きの拡充に期待です!そういえば北京ってどうなったんですかね?